会社が残業代を支払ってくれない場合、法的な手段にうったえて残業代を請求するには、まず証拠を集める必要があります。もし、タイムカードのコピーや、会社のパソコンのログイン・ログアウト時間の記録などのコピーがあれば、入手しておくと良いでしょう。これらは、残業時間を客観的に証明する非常に強力な証拠となります。しかし、タイムカードなどがなくても、残業代の請求が認められる可能性があります。たとえば、業務日誌などは、タイムカードなどに比べれば証拠としての客観性が劣るものの、残業代の請求が認められる可能性はあります。さらに、業務日誌がなくても、日記などでもかまいません。記録を残すことが大事なのです。また、残業代を請求する権利は2年で時効消滅しますが、2年分すべてについて、タイムカードなどの証拠が必ずしも必要なわけではありません（もちろんあるに越したことはないですが）。仮に1か月分しかなくても、その1か月の残業を証明できれば、他の月も同様に残業しているだろう、という推測をしてもらえるかもしれません。このあたりは、実際に弁護士に相談しながら作戦を考えることになるでしょう。企業側の方で、疑問点などありましたら、顧問弁護士にご相談ください。blog